REPORT
北海道×渋谷区の小学生交流会

こどもあそびまっぷ立ち上げ当初より、
渋谷という大都市と自然豊かな場所で育った子ども達の交流イベントを
実施したい思っており、ようやくその夢が叶いました。

相手の住む場所のすばらしさを知って憧れると同時に、
当たり前だと思っていた自分の街の良さを再確認して誇りに思う。
そんなプログラムです。

なんと北海道中富良野町の東京研修旅行として小学校5・6年生26名が
はるばる飛行機に乗って渋谷に来てくれました。

半日の限られた時間をいかに有意義なものにするのか。
せっかく来てくれるのなら、あれもこれもいろいろ経験してもらいたいと盛り込みました。

①渋谷の街を散策する。
②神南小学校の子どもたちと交流する。アップサイクルについて学ぶ。
③区役所で長谷部区長に会う。渋谷の街を一望する。

「楽しかった。」「また行きたい。」と思ってもらえたら嬉しいです。

さて、何をしたかというと。。。

①渋谷の街を散策する

12頃に羽田空港に到着した後、昼食を取り、バスで渋谷駅に到着。
そこからは徒歩で1時間かけて街中を観光しながら、神南小に向かいました。

まずはミヤシタパークに向かいました。
「え、公園じゃないの?(なぜ建物?)」
「すべり台とかないね」
「ボルダリングだ!ビーチバレーある」

トイレ休憩の間にいろいろとクイズを出してみましたが、
みんなの勘はかなりするどかったです。

「渋谷の駅にはいくつの電車の路線が通っている?」
「スクランブルスクエアは何階建て?」

お店、レストラン、会社、ホテルなどが入った
商業施設がたくさんあることに驚いていました。

「全部のビルに名前があるの?覚えられないよ」

続いて、行ったのがスクランブル交差点。
平日の昼ということで、比較的人が少なかったのですが、
子どもたちは人の多さに圧倒されていたようです。

「スクランブル交差点知ってる」
「ここテレビでみたことある」
「ハチ公って何?」

ハチ公は記念写真を撮る列ができていたので、
今回は横から見ただけで、スクランブル交差点をバックに集合写真を撮ってみました。

後は、センター街を抜けて、パルコの横から公園通りをちらっと見て、
区役所の横から神南小入り口に回りました。

「テレビ(スクリーン)がたくさんある」
「音楽流れてる」
「こんな人込みの中、学校通ってるのすごいな」

キョロキョロしながら、
なんと2.7キロも歩いていたようです。

北海道の子どもたちは普段あまり歩かないとのこと。
たくさん連れまわしちゃったけれど、大丈夫だったかな。

②神南小学校の子どもたちと交流する。アップサイクルについて学ぶ。

学校前で一旦集合して、名札を付け、スリッパに履き替えて、
2階のランチルームへ移動。

そこには、神南小の放課後クラブのお友達20名が待っていました。

9つのグループに分かれて、着席。
それぞれのグループに中富良野町と神南小の子どもたちが2~3名ずつ座っています。

最初の自己紹介はちょこっと緊張した雰囲気。

それが、お互いの街の写真を見ながら、紹介しあう段階になると、
急に打ち解けて、どのチームの身を乗り出して話をしていました。

5・6年生の中富良野町の子どもたちが、
低学年の神南小の子どもたちをリードしてくれていて、頼もしかったです。

人気だったのは、渋谷のハチ公や青の洞窟と、北海道のラベンダーや雪山の写真。

お土産にラベンダーを頂いたので、
会場が素敵な香りでリラックスした雰囲気になったのも
すんなり仲良くなって盛り上がれた理由かもしれませんね。

おしゃべりが落ち着いたところで、
今回の交流イベントの目玉であるアップサイクルワークショップ。

SDGs研究所の会員企業である印刷会社内田平和堂様のメモ帳づくり。
ノートなどを作る際にでる廃材を利用したかわいいメモ帳づくりです。
あらかじめキットになっているので、
説明通りに重ねてリングを通し、専用の機械で閉じるだけなのですが、これが意外と難しい。
重ねる順番が違っていたり、リングの向きが反対になっていたり。。。
グループ内で教えあって完成できる絶妙な難しさでみんな楽しそうに作っていました。

続いて、一般社団法人Casaの小澤様よりエンピツプロジェクトの説明と
アップサイクルエンピツのプレゼント。
中富良野町も神南小も、エンピツプロジェクトのワークショップは経験済みなので、
みんな真剣に耳を傾けていました。

最後に、作ったノートに、お互いの街の写真を選んで貼り、
アップサイクルしたエンピツで自由にメモや絵をかきました。

ワークショップ後は、学校内をちょこっと見学しつつ、体育館へ移動。

「土じゃない。芝生?」
「砂場がちゃんとある」
「え、プール?」

渋谷区では比較的校庭の大きい神南小の校庭も
北海道の小学校の校庭に比べるとミニチュアサイズかな。

外にプールがあるのも珍しいようです。

ここで、神南小のお友達とはお別れ。
名残惜しいですね。

③区役所で長谷部区長に会う。渋谷の街を一望する。

神南小学校をでたら、すぐ隣の建物の区役所で長谷部区長にご挨拶。
区長にお土産渡したい人?と尋ねられると、たくさんの手があがっていました。
みんな積極的で素晴らしい。

区長からは「よく来たねー。もう観光したの?」
「明治神宮の森は自然に出来たのではなくて、100年前に計算して作られたんだよ」
「みんなが泊まる青少年オリンピックセンターから
見た景色が春の小川の歌になっているんだよ」
など、いろいろと教えていただき、
「へー」とみんな驚きながら聞いていました。


最後は区役所15階に渋谷の街を一望しに来ました。

「家がいっぱい」
「すごい高いビル」
「あれがさっき行った神南小?」
「渋谷スカイってどれ?」

一人1台持っているiPadを取り出して写真に撮っていました。

実はみんなが夜景よりも興味を持ったのは、ボッチャ。
研修でボッチャ対決をしたそうで、
「あ、ボッチャだ!」
「結構難しいんだよね」
と試合の様子を見て声援を送り、プレイヤーのお姉さま方と仲良くなっていました。

外も真っ暗になり、宿泊施設での夕食時間も近づいてきたので、
公園通りからLINE CUBE前を通り、バスに乗り込むところでお別れしました。

中富良野町のみんな、また来てね。
残りの東京研修も楽しんでね。

渋谷区の小学生との交流はこの1日で終わりではなく、
今後もタブレットを通じて続けられればと思っています。

最後に、今回のプログラムの実現にあたり、ご尽力いただいた皆様をご紹介します。

  • 一般社団法人casaの小澤様。
    中富良野町の渡邊先生をご紹介、
    エンピツプロジェクトのご説明ありがとうございました。
  • シダックス大新東ヒューマンサービス㈱の及川様。
    水曜日の午後に渋谷の小学生と交流させたいとの相談にのっていただき、
    神南小の放課後クラブにて受け入れていただきありがとうございました。
    渋谷の街観光のアテンドも大変助かりました。
  • SDGs研究所(シダックス)の片岡様。
    内田平和堂様のご紹介、
    当日のWSの運営ありがとうございました。
  • 渋谷区役所の皆様。
    長谷部区長への表敬訪問を実現いただき、
    また渋谷スカイ見学などもご検討いただきありがとうございました。

皆様の豊富なアイデアや経験と見事なチームワークに感謝申し上げます。

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